見切れ写真家元のおいらが無責任に思ったこと

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永遠の0を読んで泣くかと思ったけど泣かなかった この本は良書です だから映画はみないことにしました

 

 

むしろ、怒りの方が大きかった

永遠の0 (講談社文庫)

もちろん、宮部さんに対してでも、著者の百田さんに対してでもありません。

宮部さんの家族に対する思いには、ぐっと来るものがありました。

「泣いた!」

とか

「最後は涙がとまらなかった!」

という評判を聞かずに、真っさらな気持ちで読んでいたら、私も号泣していたことと思います。

 

では、私が怒りを感じたのは、これらの感想を口にして、感涙のハードルを上げてしまった人々に対してなのでしょうか?

 

いいえ、私が怒りを感じたのは、物語で描かれた上層部に対してです。

 

人により感じ方が様々な本は良書

この本を購入したのは私の妻です。

私もいつかは買おうと思っていたのですが、小説は電子書籍で読みたい派なので、Kindle化を待っていたのですが、気がついたら妻が買っていました。

読み終わった妻から借りて、一気に読み進めて結果の感想が上に書いた通りです。

 

感想を妻に伝えると、当然ながら彼女は私とは全く違った感想を持っていました。

共感して

「そう~!そこよかったよね~!」

とか

「あれは許せない」

とかは全くなかったのですが、お互いの読み方の違いを述べ合うことができ、まるで夫婦で読書会を開催したような気分を味わうことができました。

 

気になったので、amazonのレビューやはてなキーワードで、この本を読んだ人がどのような感想を持っているのかを眺めてみると、本当に様々な感想がありました。

 

いろいろな読み方ができる本は良書です。

ここまで売れたのも納得です。

 

だから映画はみません

私はこの本に対して、私なりの感想を持つことができました。

だから、その感想を大事にしたいので、とりあえずは現在ヒット上映中の映画を観にいかないことにしました。

いろいろな捉え方ができる良書から、私が受け取った感想を大事にしたいからです。

原作から映画化する過程で、監督や俳優さんの思いが付加されるので、そこに違和感を感じてしまうと、せっかくの物語がもったいないじゃないですか。

 

小説の映画化反対派というわけではありません。

この作品は小説を読んだ段階で私の中でイメージができあがりました。

 

何年かしたら、また手にとってみたいと思います。

 

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)