なんだかんだ言っても、津軽の冬空は鉛色がよく似合う
津軽の冬は雪とともにあります。
一昔前のカラオケでは、演歌のロケ地に使われるような土地です。実際に、見覚えがある風景を、カラオケボックスのモニターで目にしたことが何度もあります。
雪は嫌いです。大嫌いです。
三途の川で石を積み重ねても鬼が崩しにやってくるように、毎日毎日、片付けてもかたづけても、また積もります。
でも、なぜか鉛色の冬空を見ると、落ち着くんです。
最近、上京する機会が増えて、冬でも雪がない環境に身を置くことが多くなりました。
冬に東京に行くと、雪がないのでサッパリします。
朝目覚めても、雪かきをしなくても良いことが、本当に幸せです。
でも、青森に帰ってきて、鉛色の空を見ると、不思議なことにホッとするのです。
鉛色の空にポッカリと穴が空いて青空が見えると、普通の青空よりも得した気分になります。
やっぱ、生まれてからずっと見てるからなんだろうなあ。
今週の一枚「冬の空」